暗号資産『アービトラム（ARB）』とは？

OKCoinJapan（暗号資産取引所）にて、2023年8⽉に取り扱いを開始した暗号資産『アービトラム（ARB）』
本ページでは、ARBに関する情報やArbitrumのエコシステムをご紹介いたします。

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将来性

Arbitrumの基本情報

Arbitrumは、代表的なイーサリアムレイヤー2の一種です。ユーザーはArbitrumネットワークを使用して、Ethereumネットワーク上で行われるすべてのトランザクションを実行できます。例えば、スマートコントラクトを使用したトランザクションはより安価で高速になります。
ArbitrumネットワークはArbitrum Rollupというスケール技術を採用しているため、イーサリアムの高度なセキュリティを継承しています。

Arbitrumネットワーク状況（2023年8月14日時点）

アクティブアカウント数：約3.3億

トランザクション総数：約８百万

預り資産（TVS）：約46.9億ドル

ARBに関する情報

2023年3月16日に、Arbitrum DAOやArbitrumの開発・保守を担っているOffchain Labsを中心にARBがエアドロップされました。
配布量は、総供給量100億ARBの12.75%にあたります。
配布情報はArbitrum Docsで確認できます。

その後、DAOの方針を記した「AIP-1.2 – Foundation and DAO Governance」が可決されたことにより、Arbitrumの運営はDAOへ移行しました。
ARBには明確な発行上限値がなく、DAOガバナンスによって発行上限が決まります。年間のインフレ許容率が最大２％という方針になっていますが、方針以上にインフレが進むことで価値の希薄化が生じる可能性があります。

―ARBの有用性
ARB保有者は、Arbitrumネットワーク上で分散型ガバナンスに参加することができます。分散型ガバナンスの例としては、保有者によるArbitrumやArbitrum Novaチェーンのガバナンス提案への投票です。ガバナンス提案には、チェーンアップグレード、ネットワークパラメータの変更、助成金と報奨金の割り当て、新機能の統合などがあります。

―ARB価格動向（2023年8月14日時点）
時価総額：¥210,989,578,746
循環サプライ：1,275,000,000 ARB
価格推移：エアドロップされた時点（2023年3月23日）のARBの価格は約155円で、短期間で200円に到達しました。4月前半は、取引量が緩やかになり、ボラティリティも減少し、おおよそ155円～170円の範囲で推移しました。特に値動きが激しかった13日～17日においては、ARBの価格は50％以上上昇し、史上最高値の240円を超えました。その後価格は200円台を維持できず、約180円まで下落し、8月14日現在では165円付近で推移しています。

エコシステム

Arbitrum Portalにて、Arbitrumネットワークを支持しているDappsを確認できます。一目で、Arbitrumエコシステムの広さを感じられます。その理由は、Arbitrumがイーサリアム仮想マシン（Ethereum Virtual Machine）との互換性を持っているためです。

―Arbitrumにおける代表的なDapps
Meeet：Arbiturmチェーン上で存在するPlay to Earnアプリです。
ユーザーは自分の農場で、毎日農産物を栽培し、収穫することができます。収穫物を取引する等、様々なタスクを行うことで、ネイティブトークン $MST、$MMTを獲得することができます。ユーザーはCitizen（NFT）を保有することで、より多くのネイティブトークンを獲得することができます。

GMX：デリバティブプロトコル
GMXは、Arbitrumチェーン上で主にビットコインとイーサリアムのパペチュアルスワップを取引できる分散型取引所（DEX）です。Arbitrum レイヤー2ネットワークの特性により、GMXのユーザーはイーサリアムのメインネットよりも安いGAS料金と、より高速な取引速度を享受することができます。

ユーザーは、ガバナンストークンGMXのステーキングを通じて以下の報酬を受け取ることができます。

・再ステーキング（Restaking）可能なEscrowed GMX
・ETH/AVAXのAPRを高める役割を持つMultiplier Points

Stargate Finance：クロスチェーン特化の分散型取引所

Stargateは、LayerZeroのクロスチェーン技術を基盤とする分散型取引所（DEX）です。UniswapやPancakeSwapなど、同じチェーン上のトークン交換のみをサポートするDEXとは異なり、Stargateは複数のチェーン間で自由に交換することが可能です。　

具体的には以下の特徴があります。

即時確定性の保証：元のチェーンでトランザクションを正常にコミットすれば、送付先チェーンに到着することを信頼できる。

ネイティブアセット：求められるアセットを取得し、対応する手数料が必要なラップアセットとは異なり、ネイティブアセットをスワップできる。

統一された流動性：複数のチェーン間で単一の流動性プールに共有してアクセスできることにより、ブリッジに信頼を置くユーザーおよびアプリケーションにより深い流動性が生まれる。

将来性

将来性を判断することは難しいですが、Arbitrumに関するデータを見れば、少し理解しやすくなるかもしれません。
下の図は、Arbitrumネットワークの新規ユーザー数を表しています。エアドロップの日程にかけて、ユーザー数が徐々に増えていたことは明白で、エアドロップ後も新規ユーザー数やアクティブアドレスが増加していることを確認できます。
また、デイリーアクティブユーザーも同様のペースで増えており、ユーザーから直近特に注目されていることがわかります。

また、現在の全てのチェーンにおける預り資産（TVL）を比較してみると、スマートコントラクトを先駆けたイーサリアムがまだ１位ですが、この1年間で急成長したArbitrumは既に4位に位置付けています。ここまで圧倒的なスピードで世界中に採用されるチェーンは限られていますので、Arbitrumの成長性に期待する投資家は少なくないとの見方もできます。