11月20日から4年に1度のFIFAワールドカップが始まり、グループリーグでは強豪ドイツ、スペインとの対戦で見事日本が感動の勝利を収めました!おめでとうございます! 決勝戦では、アルゼンチン対フランスの劇的な試合で幕を閉じましたね。
この記事では、暗号資産をはじめとしたWeb3の領域がスポーツ業界にも進出していることを紹介したいと思います。
暗号資産をはじめとしたWeb3の領域がスポーツ業界に参入できた理由
暗号資産業界とスポーツ業界のタイアップにより、相乗効果をもたらすケースが多いためといえます。
スポーツ業界では、今の10代を中心としたZ世代がファンに少ないことが課題として挙げられていることから、若いファンをより一層増やそうとしています。
一方で、Web3の領域はブロックチェーン技術がベースになっており、このブロックチェーン技術を応用して生まれたのが暗号資産やNFTですが、暗号資産業界ではこのような一見複雑に思える技術を、分かりやすく親しみやすいものにしようと取り組んでいます。
暗号資産業界に興味を持つ層は、ゲーム、ソーシャルメディアに興味があるZ世代も多いため、双方の需要が一致し、ブロックチェーン技術を用いたファングッズやスポーツゲームが普及し始めました。
暗号資産とスポーツ
スポーツ業界で導入された「ファントークン」を紹介します。
ファントークンは、主にブロックチェーンゲーム内でアイテムやキャラクターの購入などに使用できるユーティリティートークンの一種です。スポーツチームのガバナンス投票など、さまざまな企画に参加する権利が付与されます。また、ファントークンの価値は、市場における売買によって変動します。
~ファントークンを保有しているメリット~
・チケット抽選
・限定オフィシャルグッズの受取り
・イベントへの参加権(フォトコンテストやクイズなど)
・限定投票への参加権(ユニフォームのデザインや選手の入場曲など)
~ファントークンのプラットフォーム「Socios.com」~
「Socios.com」は、暗号資産プロジェクト チリーズ(Chiliz)が運営するファントークンのプラットフォームです。既にさまざまなスポーツチームと提携しており、サッカーにおいては世界年間最優秀選手に贈られるバロンドール賞の公式パートナーにもなっています。 名門FCバルセロナやFIFAワールドカップで優勝したアルゼンチン代表も「Socios.com」でファントークンを発行しています。
優勝したアルゼンチンのファントークンARGは、12月1日の約500円から決勝戦の直前には約2倍になりました。
他にもワールドカップの影響を受け、価格が変動したファントークンの1つにスペイン代表のファントークンSNFTがあります。
ワールドカップが始まる直前の11月19日の価格が約74円、スペインがグループEでの敗退が決まった12月2日の価格は約12円でしたので、価格は大きく変動しました。
ファントークンは、選手の契約報酬としても機能しています。 有名なサッカー選手リオネル・メッシが、FCバルセロナからパリ・サンジェルマンFCに移籍する際の報酬の契約内容に、パリ・サンジェルマンFC公式ファントークンPSGが含まれています。
NFTとスポーツ
スポーツ選手の写真が載ったNFTを使って行うトレーディングカードゲームが話題を呼んでいます。
サッカーやバスケなど有名なクラブチームの選手カードを収集し、チームを編成、リアルタイムの試合で各選手が獲得した得点や成績がスコアとなり、手持ちカードの総合スコアを他ユーザーと競い合う仕組みです。
<NFTの事例>
Sorare(ソラーレ)
「Sorare」は、2018年にフランス企業によって、サッカーファンのために作られたブロックチェーンゲームです。ゲームで成績上位にランクインすると報酬として暗号資産やレアカードなどを獲得できます。
Topps MLB NFT
「Topps MLB NFT」は、アメリカのカードゲーム会社Toppsとメジャーリーグベースボール(MLB)が共同で開発したトレーディングカードゲームです。
NFTマーケットプレイスで二次流通されており、有名選手のカードは高額で取引されています。MLBの収入源に繋がり、業界の発展に寄与することが期待されています。
まとめ
若い世代をファンに取り入れたいスポーツ業界と暗号資産を身近なものに感じてほしい暗号資産業界の相互需要が一致しているため、ゲームやファングッズ、チケット等で共同制作しやすいといえます。
スポーツクラブでのファントークン導入が進んでいます。ファントークンは、主にチケットの抽選、クラブチームにおける様々な投票権、選手に対する報酬に利用されています。
また、NFTはスポーツ業界のトレーディングカードゲームに活用されています。各プロスポーツ選手のリアルタイムの試合成績と連動したNFTを保有し、組み合わせたカードの総合得点を他のユーザーと競い合う仕組みが一般的です。現在、トレーディングカードが活用されているのはメジャースポーツのみですが、今後あらゆる競技に活用されていくと予想されます。
A型の新卒女子。中学高校時代は海外に在住、大学では経営学を専攻。どうすればお金を稼げるのか、お金に関する知識が欲しいと思い金融系の就職を目指す。これから伸びる業界が良いと思っていたタイミングで暗号資産に出会い、新卒でOKCoinJapan に入社、マーケティング部所属。趣味は漫画・アニメ、最近ハマっているのは『アオアシ』。NFTとメタバースにも興味あり 『サマーウォーズ』、『竜とそばかすの姫』が現実にできることに感動。